窕~くつろぎ~

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もし、10年前に、金本監督が阪神の監督として指揮を執っていたら...その①。

昨日、阪神タイガース中日ドラゴンズの今季最終戦が行われていました。

 

金本監督の阪神でのラスト采配に、中日ドラゴンズのレジェンド・荒木選手に岩瀬選手の引退試合でもあり、クライマックスシリーズよりもこちらの試合をテレビ観戦。

 

03・05年と阪神が優勝できていたころに、落合監督のもと、常に手堅い野球で優勝争いをしていたメンバーが揃っているので、個人的には思い出深い試合でありました。

 

その当時のセ・リーグを盛り上げていた一人でもある金本監督が先日、辞任を発表されました。

  

辞任の理由として様々な情報が流れていますが、順位だけでなく、試合内容・ベンチの雰囲気・チームの成熟度をみたときに、来年度に希望を見出せる要素があまりにも少なかったのもあると思います。

 

しかし、「もし、10年前に、金本監督が阪神の監督として指揮を執っていたら、また違った結果となっていたのではないか?」とも思います。

 

なぜなら、金本阪神が目指した方向性が今の時代にどうしても合わず、その結果として最下位となってしまったからです。

 

その具体的な理由を野球の技術論以外の観点から、観ていきたいと思います。

 

まず金本阪神が掲げたチーム方針として、 

 

・徹底した「練習量」

 

 

・選手の自主性よりも、「課する」こと。

 

この2点が、就任されたときからの軸でありました。

 

まず「練習量」という面で、今シーズン、セ・リーグ3連覇を達成した広島カープとの違いを見ていきたいと思います。

 

今新たな黄金期を迎えている広島カープでありますが、その優勝できた理由の一つに、「練習量」に隠された秘密がありました。

 

3連覇を果たしているこの期間、12球団の中で一番の「練習量」をこなしていた。

 

・・・

 

・・・

 

わけではなく、

 

むしろ、「練習量」をチームとして制限していたのです

 

昔の広島カープといえば、「居残り練習」は当たり前の猛練習をする球団というイメージでありました。

 

金本監督自身も広島カープに選手として所属していた当時は、その猛練習で、野球界の歴史に残る選手へと登りつめました。

 

ですが、今の広島カープは「居残り練習」を、チームとして選手達にさせない方針を掲げています。

 

なぜなら、「疲れる」からです。

 

猛練習や居残り練習の疲労によってコンディションが整わず、いざ本番での試合で良いパフォーマンスが発揮できなくなる。

 

また、怪我を負うリスクが増え、疲労蓄積からの再発の可能性もある。

 

実際、広島カープの主力選手であった前田智徳さんや野村謙二郎さんが相次ぐ怪我の再発で戦線離脱を余儀なくされ、戦力が低下した事実もあります。

 

その時から球団とトレーナー陣は、選手のコンディション調整の対策として、チームの方針を考え直し始めました。

 

そして、選手一人一人に合った「練習量」を見出し、疲労を蓄積させず、試合で一番ベストなコンディションで臨めることを第一としたチーム方針へと切り替えました

 

その結果として、選手の怪我や再発による長期離脱が減り、安定した成績でチームは3連覇を達成するという偉業を成し遂げています。

 

広島カープに対して、阪神タイガースは「徹底した練習量」をこなすことをチームの方針として掲げてきましたが、選手の怪我の離脱が多く、3年目の結果として最下位となる...

 

もちろん、広島カープの3連覇を成し遂げた背景には、長年の球団からファンが一体になっての一貫した方針が実っていることに間違いありません。

 

ですが、阪神タイガースも17年で一度も最下位がなく、05年優勝以降もAクラスが7回と上位争いをできていたのに、この3年で広島カープとここまでの差が開いてしまった...

 

その大きな差となった原因の一つには、選手として最も重要である試合のパフォーマンス向上につながらなかった「練習量」と、もう一つの軸であった選手の自主性よりも、「課する」ことであったと考えられます。 

 

では、長くなりましたので、本日は一旦ここまでにしておきます。

 

「選手の自主性よりも「課する」こと」については次の記事で書いていきたいと思いますので、当ブログ「窕~くつろぎ~」を引き続きよろしくお願いします。