埼玉西武ライオンズ優勝に導いた辻監督に学ぶ、褒めて伸ばす、一人一人の個性を引き出す指導法。
9/30、
10年ぶりの17回目の優勝を果たしました。
今年の西武ライオンズの印象といえば、圧倒的な攻撃力をほこる打線に、
常に攻撃的に試合を進めていく積極性の光るチームです。
その記録的な攻撃力と積極性を支えたのが、
辻発彦監督の選手を信じ、尊重する姿勢でありました。
辻監督は常に、
選手が自ら行う積極的なプレーから生じるミスやエラーに対して怒ることなどなく、
その積極性を褒め続けていました。
それによって選手が委縮することなく、伸び伸びとプレーができるようになり、
記憶にも記録にも残る「超攻撃的」なチームへと進化。
辻監督自身も、
「選手は一人一人感じ、考えながらプレーをしているのだから、
個性を引き出す環境作りが一番。」とコメントしています。
この「一人一人の個性を引き出す」という意識は、
別の業界で指導に携わる場合に参考となります。
例えば、僕自身が携わってきている歩き方や姿勢をお伝えする場面でも、
当てはまります。
歩き方や姿勢を整える基本の理論は同じですが、
一人一人の体型や骨格、筋肉の質、クセ、とそれぞれ違います。
よって、一人一人の方に合った、
歩き方・姿勢の整え方を提案することが重要になります。
そこから、ファッションや表現も含めていくのであれば、
流行りのものばかりを取り入れるだけでなく、
一人一人の持っている”輝く何か”を引き出すことが、
その人の本当の魅力になるはずです。
そして、今回の辻監督の指導法で忘れてはならないのが
「褒めて伸ばす」こと。
この「褒めて伸ばす」というのは、
指導法だけでなく、自分に対しても取り入れることが可能です。
自分が今まで出会ってきた指導者の方を振り返っても、
苦手な部分ばかりをダメ出しされ怒られ続ける指導よりも 、
長所や上手くできた部分を引き出してくれる指導の方が成長できたと実感します。
もちろん、間違ったことや、
明らかにズレていることに関しての厳しさが必要なのは、たしかです。
もう一つ、
「褒めて伸ばす」は自分に対しても非常に有効な方法です。
何事も、上に上がいます。
そして、自分より能力のある人達と比べていくと、
どうしても自分のマイナス面ばかりに目がいき責めがちになります。
「なんで、自分はできないんだろう...」
「自分より能力のある人はたくさんいる。」
「全然駄目だ。もっと頑張れよ自分!!」
っと、気分が下がり、モチーベションの低下につながります。
ですが、
ここで自分に対しても、「褒めて伸ばす」ことを意識してみます。
「自分よりも能力のある人はたくさんいるけど、
自分も出来ている部分もある。」
「数年前の自分よりも、数か月の自分よりも、
ステップアップし成長できていることがたくさんある」
「冷静に振り返ってみれば、継続していたことが実り、
賞賛されることもあるじゃないか。」
「あれ、意外と自分って、やったらできる??」
っと、
周りと比較することをなるべく避け、
冷静に自分の成果の出せているポジティブな部分を見つけ、
自分を認めていく。
そうすると、気分も上がり、自分に対しても自信が生まれ、
また取り組んでいる物事が楽しくなります。
この「褒めて伸ばす」は、
指導法だけでなく、自分自身に対しても非常に有効となります。
最後に、
これからは、
一人一人の個性を引き出し、
自分らしさを伸び伸びと表現できる環境こそが真価を発揮できる時代なのでしょう。
その象徴の一つが、
今年のパ・リーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズであります。
辻監督の、
「褒めて伸ばし、積極性を失わない、一人一人の個性を引き出す」
指導法...
相手に対しても、自分にとっても、学ぶべき点は多くあります。
その点、
地元・阪神タイガースは...笑