不思議と身体が楽になる...日本人本来の「骨盤主動」。
今回の記事では、身体理論に興味がある、身体能力の向上、日常生活を楽に過ごしたい、既存の身体の使い方で伸び悩んでいる方のご参考になるであろう...
日本人に合った「骨盤から動き出す、骨盤主動」による身体の使い方についてご説明していきたいと思います。
今回の注目は、ひたすら「骨盤」。
先日、引退したイチロー選手。
イチロー選手のバッティングフォームを観ていると、骨盤から動き出し、上半身が連動して、最後にバットが出てくる一連の流れが印象的であります。
逆に、海外の選手のバッティングフォーム(もしくはピッチャーでも)を見ていると、下半身と上半身の連動...
というよりも、上半身の力に任せるフォームでなんとかなってしまう印象が少なからずあります。
日本人がこの上半身の力だけに任せた身体の使い方をしてしまうと、生まれ持っての骨格や筋力の違いがあり、海外の選手に「身体能力」や「力」で対等に渡り合うのはどうしても難しくなるでしょう。
しかし、日本人に合った身体の使い方をすれば話は別になってきます。
それは、何か?
上記でも説明したイチロー選手の身体の使い方にもある、
「骨盤から動き出す、骨盤主動」です。
上に伸びるだけじゃなく...
前回の記事でも書きましたが、
昨年から興味を持つようになった日本の伝統芸能である「能」や、武道における身体理論を紐解いていると...
「腰、もしくは仙骨を中心に動きを派生させている。」
っという日本古来の考えに出会いました。
それは、あえて地面の方向に意識を向けて、地から骨盤を通して上半身と連動していく感覚とも表現できます。
逆に、西洋の身体の使い方は「上」に伸びるイメージですね。
それは、バレエやダンスの身体の使い方をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
実際にバレエのレッスンを受けてみると「引き上げる!」と表現されるほど、上に伸びる意識をした身体の使い方で指導されます。
(これまた、バレエのレッスンはトータルして非常にきついもので...笑)
またモデルのウォーキング指導も、上に伸びる概念が強いですね。
現代の日本のスポーツ・フィットネス・ダンスなど...様々な業界で、この上に伸びる西洋的な身体の使い方が主流となっている気がします。
その流れの中で、
この西洋的な身体の使い方でしっくりと来られている方は良いのですが...
・どうもパフォーマンスが上がらず、自分の力を発揮できていない気がする。
・怪我が多い。
・日常生活でも疲れやすく、不調が多い。
このように感じられる方は、
「一度、身体の使い方を見直して頂きたい!」
っと今回の記事を通して、提案したいと思います。
日本古来からある「骨盤主動」に注目。
その身体の使い方を見直すうえで、どうすればいいのか?
それは、今回の記事で度々で触れてきている、日本古来からある「骨盤から動き出す、骨盤主動」となります。
「骨盤主動」ができると...
骨盤から動かすことに意識を置くことで、不思議と上半身の無駄な力を抜きやすくなり可動域が広がるので、楽に身体を動かせるようになります。
力の伝え方としては、地面から骨盤を通り、上半身に連動して力を伝えていくイメージで。
(また、骨盤へと意識を向けて身体を動かすことは日本古来からある「丹田」の概念と一致するのかも?っと思い、現在考察中の部分でもあります。)
そのイメージをふまえた上で、イチロー選手をはじめとする日本の名プロ野球選手の身体の使い方を見ていると、骨盤からの動き出しと力の伝え方が非常にうまい選手が多く、好成績を残せるのも頷けます。
実際に骨盤から動き出す、骨盤主動を意識していると身体が楽になる。
僕自身もその「骨盤主動」の概念に気付き、日々実践していると...
明らかに、身体が楽に使えている感覚が生まれてきています。
以前の記事でも書きました、
まさに、「軽さ、楽さ」を感じている!
ということは...
身体が「良い方向性だよ!」というサインを送ってくれていることになりますね。
最後に。
既存の身体の使い方で、どうもしっくりこない、成績が上がらない、不調・怪我が多い...
そのような方には、ぜひ、
日本古来からある「骨盤から動き出す、骨盤主動」。
この日本人にあった身体の使い方へと目を向けてはどうでしょうか?と、お伝えしたいと思います。
(決して、西洋的な身体の使い方を否定しているわけではないので、ご了承を...)
その「骨盤主動」の基本は、
あえて地面方向に意識を向けて、地から骨盤を通り、上半身と連動して力を伝えていくイメージとなります。
そして、
上半身の無駄な力が抜きやすくなり、
身体感覚として「軽さ・楽さ」が感じられた時には...